介護の業種が一目でわかる!施設ごとの仕事内容7選!

介護士の仕事内容

デイサービスで働いているのですが、給料が安くて転職しようと考えています。でもほかの業種の経験がないので不安です。ほかの業種の仕事内容をできるだけ詳しく教えてください。

今回はこちらの質問に答えていきたいと思います。

ほとんどの人が1つの業種、または多くても2つ、3つの業種でしか働いた経験がないと思います。

デイサービスをやっていたならデイサービスの仕事内容しか知らないため、ほかの業種がどういった仕事内容なのかわからず、転職するときにまた同じ業種、この場合だとデイサービスで働くといった選択肢になってしまうことが多いです。

どんな業種があって、どういった仕事内容なのかがわかっていれば、転職するときの選択肢が増え、結果自分にあった施設を見つけることもできます。

私は福祉系の専門学校で介護福祉士を取得しました。

その時に実習で行った施設や今まで転職してきた施設を合わせると6つの業種で働いた経験があります。

今回はその経験からわかる介護の業種別の仕事内容についてお話していきます。

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介護の業種

 

介護の業種は様々で、介護保険法に基づく業種は大きく分けて以下の3種類になります。

 

  • 居宅型サービス
  • 地域密着型サービス
  • 施設型サービス

 

これらがどんな業種でどんな施設や事業所があるのか説明していきます。

 

居宅型サービス

 

居宅サービスは要支援・要介護となった高齢者が、在宅のまま介護を受けることのできるサービスです。

 

介護士が活躍できる居宅型サービスは訪問介護、デイサービス、ショートステイの3つがあります。

 

訪問介護とは

訪問介護は要介護認定を受けた利用者が在宅のまま自立した生活が送れるように、訪問介護員(ホームヘルパー)が自宅に訪問し、支援するサービスです。

 

基本的には一対一での仕事になるので気は楽ですが、何かトラブルがあった時は自分で対処しなければならない場面も出てくるかもしれません。

 

デイサービスとは

在宅で生活している要介護認定を受けている方が利用します。

 

職員が自宅へお迎えに行き施設まで送迎し、食事や入浴、レクリエーションなどの支援を受けることのできる日帰りのサービスです。

 

基本的には日中だけになるので、不規則な勤務はありません。

 

ショートステイとは

要介護認定を受けている利用者が対象の短期型の宿泊施設です。

 

ショートステイは居宅型サービスではあるものの、単独型と併設型の2種類があり、単独型はショートステイだけをおこなっている事業所で、併殺型は、特養や老健といった施設型に併設されているものを言います。

 

利用の目的としては、在宅で生活している利用者の家族の負担軽減や、家族が家を空ける時などに利用者が自宅で一人になることを防ぐ目的などがあります。

 

地域密着型サービス

地域密着型サービスは2005年に新しく新設され、高齢者が住み慣れた地域で生活し続けることができるサービスです。

 

介護士が活躍できる地域密着型サービスは小規模多機能型居宅介護、認知症グループホームなどがあります。

 

小規模多機能型居宅介護とは

登録した利用者が利用したいサービスに合わせて訪問介護、デイサービス、ショートステイ3つを受けることができるサービスで、どちらかというと居宅型に近く、在宅の方が中心に利用します。

 

小規模多機能は登録制となっており、一つの事業者に最大29人が登録できますが、1日に利用できる人数が決まっており、デイサービスの利用は18人、ショートステイは9人までとなっています。

 

グループホームとは

グループホームの正式名所は認知症対応型共同生活介護といい、どちらかというと施設型に近く、要介護認定を受けていて、なおかつ認知症と診断された方が入所することのできる入所施設です。

 

ですので入所している利用者全員が認知症を患っているということになります。

 

グループホームはユニット制で1ユニット9人までしか入所できませんが1つの事業所で最大2ユニット18人まで利用することができます。

 

施設型サービス

施設型サービスは自宅で生活することが困難な高齢者が利用する入所型の施設です。

 

介護士が活躍できる施設サービスは様々ありますが、今回は特別養護老人ホーム、老人保健施設の2つを紹介します。

 

特別養護老人ホームとは

特別養護老人ホームは特養と呼ばれることが多く、社会福祉法人や地方自治体のような公的機関が運営している入所型の施設です。

 

公的機関が運営しているため補助金も支給されますので、給料もそれなりに多くなるのも特徴です。

 

利用者は要介護3以上の方限定となっており、生活の場として身体介護を中心とした自立支援などを受けることができます。

 

老人保健施設とは

老人保健施設は老健と呼ばれることが多く、特養と似ていますが違いとしては、主に医療機関が運営しているということと、老健は生活の場ではなく、在宅復帰を目指す入所型の施設だということです。

 

医療機関が運営しているので特養と同じく給料もそれなりに多くなります。

 

利用できる方は65歳以上で要介護1~5の高齢者、または特定疾病により要介護認定を受けている40~64歳の方が対象となっています。

 

今回は上記の7つの業種について説明していきます。

 

業種ごとの仕事内容

 

介護士といっても働く場所によって仕事内容も様々。しかし基本的な内容は変わりません。

 

できないを支援する身体介護利用者の声に耳を傾ける傾聴できないをできるようにする自立支援など、これらは介護の仕事をするうえで必ずといっていいほどおこなう基本的な仕事内容です。

 

各業種ごとの違いとしては、制度に基づいての違いです。

 

業種ごとにやること、やらなければいけないことが決まっているため業種ごとの仕事内容が変わってくるのです。

 

ここからは各業種の仕事内容を少し詳しく説明していきます。

 

訪問介護の仕事内容

訪問介護の仕事内容は決まった時間に一人で利用者のお宅に行き、介助、支援をするお仕事です。

 

1日中そのお宅にいるわけではなく、30分から長くても1時間半程度で介助、支援をおこない、1日に数軒まわることになります。

 

介護保険を利用する訪問介護の仕事内容は大きく分けて、身体介護、生活援助、通院等乗降介助の3つがあります。

 

障害者訪問の指定をとっている事業所もありますが、基本的な内容は同じです。

 

身体介護

身体介護はその名の通り身体に直接触れる介護のことを言い、食事介助や入浴介助、排泄介助などがあります。

 

それと同時に介助に伴う準備や片付けもこの身体介護に含まれます。

 

生活援助

生活援助は身体介護とは逆に体に触れない部分の支援のことを言います。

 

例としては調理、洗濯、掃除などの一般的な家事をお手伝いすることが基本となります。

 

生活援助にはできないこともあり、庭の草むしりや、窓ふき、おせちなどの特別な調理は介護保険で禁止されています。

 

通院等乗降介助

通院等乗降介助は一人で通院することが困難な利用者に対し自宅から病院までの送迎をおこないます。

 

乗車前と乗車後の移動の介助や、受診の手続きも通院等乗降介助に入ります。

 

しかし、病院内は介護保険の対象外となりますので支援することができません。

 

事業所によっては自費サービスという保険外のサービスで対応するところもあります。

 

訪問介護のさらに詳しい仕事内容を知りたい方はこちらの訪問介護の仕事内容とは?知らなきゃ損する介護の仕事をチェックしてみてください。

 

 

デイサービスの仕事内容

デイサービスの仕事内容は、自宅から施設までの送迎から始まり、施設内で介助、支援をご自宅までお送りするお仕事です。

 

施設内での仕事して必要な方には食事介助や入浴介助、排泄介助をおこないます。

 

そのほかにも機能訓練指導員の指示のもと利用者に対して、機能訓練をおこなったり、利用者が楽しむためのレクリエーションをおこなったりします。

 

デイサービスは基本的に夜勤はありませんし、決まった時間の仕事で不規則な勤務もありませんので、夜勤の苦手な方や不規則な勤務に疲れた方にはおすすめです。

 

しかし、そうなってくると給料はほかの業種に比べて少ない傾向にありますが、きちんとした求人の探し方をすれば意外と給料のいいデイサービスもあるので、まず失敗しない求人の探し方をこちらのもう失敗しない!介護士が良い職場に転職するためのたった一つの方法を読んできちんとした求人の探し方を理解しましょう。

 

デイサービスのさらに詳しい仕事内容を知りたい方は、こちらのデイサービスの仕事内容とは?知らなきゃ損する介護の仕事をチェックしてみてください。

 

 

ショートステイの仕事内容

ショートステイは単独型と併設型の2つのタイプがあり、単独型はショートステイだけの施設で、併設型は特養や老健などの入所施設に併設しているタイプです。

 

単独型のショートステイはあまり多くなく主に併設型がメインとなっています。

 

併設型のショートステイは付属する施設によって呼び方も変わり特養の場合は短期入所生活介護、老健の場合は短期入所療養介護と分類され、仕事内容も併設している施設に依存しますので、特養のショートステイは特養の仕事内容、老健のショートステイは老健の仕事内容となります。

 

ショートステイのさらに詳しい仕事内容を知りたい方はこちらのショートステイの仕事内容とは?知らなきゃ損する介護の仕事をチェックしてみてください。

 

 

小規模多機能の仕事内容

小規模多機能は登録制となっており、29人までの利用者が登録できます。その登録した利用者は訪問介護、デイサービス、ショートステイの3つのサービスを利用できる複合施設となったいます。

 

職員はそのすべてに対応する形になっています。日中はデイサービスとして最大18人の利用者を支援し、夜間は最大9人までの利用者を支援、見守りをします。

 

訪問は利用者が利用したい時間にその都度訪問することになります。

 

デイサービス、ショートステイともに最大の利用者が決まっていますのでそれ以上になることはありません。

 

むしろお盆や正月などは利用する方が少なく、デイサービス5人、ショートステイ1人なんてこともあります。

 

仕事内容としては上記の3つを組み合わせた内容になります。

 

小規模多機能のさらに詳しい仕事内容を知りたい方はこちらの小規模多機能の仕事内容とは?知らなきゃ損する介護の仕事をチェックしてみてください。

 

 

グループホームの仕事内容

グループホームはユニット性となっており1ユニット最大9人までの利用者で2ユニット最大18人まで支援することがあり、認知症の利用者と日常生活を送ります。

 

認知症の方は同じ場所で同じ職員と、同じ生活を送ることで認知機能の低下を防ぐことができます。

 

仕事内容としては、まず認知症の理解です。認知症の症状を理解していないといい支援はできません。

 

認知症の症状を理解した上で、一般的な介助(食事介助、入浴介助、排泄介助)をおこないます。

 

日常生活に必要な家事は利用者にできることを手伝ってもらうことで、認知機能の低下を防ぐことができます。

 

グループホームのさらに詳しい仕事内容を知りたい方はこちらのグループホームの仕事内容とは?知らなきゃ損する介護の仕事をチェックしてみてください。

 

 

特別養護老人ホームの仕事内容

特養は入所型の施設で24時間体制で利用者を支援していくため不規則な勤務になり、かつ夜勤もあります。

 

内容的には一般的な介助(食事介助、入浴介助、排泄介助)をおこなうことになりますが、特養の利用者は要介護度3以上の方のみなので、一つひとつの業務がハードになります。

 

食事介助を2、3人同時におこなうこともありますし、入浴介助も多くの人数を介助したり、からどの不自由な方の機械浴もあります。

 

排泄介助に関してもおむつ交換の方が多く、時間に追われることが多いです。

 

特養は生活の場として利用者は人生の最後までその施設で過ごすことがほとんどのため、看取りをおこなうことも珍しくありません。

 

上記が特養の基本的な仕事内容になりますが、介護士は利用者にどうやって過ごしてもらうかを考えることも非常に大切な仕事となっています。

 

特養のさらに詳しい仕事内容を知りたい方はこちらの特養の仕事内容とは?知らなきゃ損する介護の仕事をチェックしてみてください。

 

 

老人保健施設の仕事内容

特養が生活の場といわれることに対して、老健は医療の場で利用者の在宅復帰を目的とした施設です。

 

老健には様々な職種がおり、各職種が連携して、利用者の在宅復帰を目指します。

 

仕事内容的には特養とあまり変わりはありませんが、老健の特徴としては、一般的な介助一つひとつを医療面、身体機能面からの視点でとらえる必要があるため、看護師や、作業療法士の意見をもとに利用者に合った支援をしていきます。

 

在宅復帰を目的としているので、自宅で生活をしていくことが可能と判断されれば退所することになります。

老健のさらに詳しい仕事内容を知りたい方はこちらの老健の仕事内容とは?知らなきゃ損する介護の仕事をチェックしてみてください。

 

 

おわりに

 

以上が7つの業種の仕事内容です。実際の介護保険サービス適応の施設はまだまだありますが、基本的な仕事内容は上記の7つです。

 

少しおさらいしておくと基本的な業種は、

の7つで、それぞれが違った仕事内容になっています。

 

夜勤が苦手だという人は訪問介護やデイサービス、少ない利用者と深くかかわりたい方は小規模多機能やグループホーム、バリバリ働きたい方は特養、老健といった感じです。

 

更に詳しい仕事内容はや実際のタイムスケジュールなどは各業種のリンクから見ることができます。

 

介護の仕事はとてもやりがいのある仕事ですが、その反面、施設選びをきちんとしないと自分に介護は向いていないのではないかと思ってしまうこともあります。

 

そうならないためにもしっかりと各業種の仕事内容を理解し、正しい仕事の見つけ方を身につけましょう。

 

正しい仕事の見つけ方はこちらのもう失敗しない!介護士が良い職場に転職するためのたった一つの方法を参考にしてみてください。

 

 

 

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