訪問介護の給料を徹底解説!人には聞けないお金の話

介護士の給料
  • 正社員や登録ヘルパー(パート)派遣で働いた時の訪問介護の給料は?
  • 私の住んでいる地域の給料は?
  • 責任者や管理者になるとどのくらいもらえるの?

といった疑問にお答えしていきます。

働く前にどのくらいの給料がもらえるのか気になるところですよね。最後まで読んでもらえれば以下のことがわかります。

この記事でわかること

  • 訪問介護の正社員の給料
  • 訪問介護の登録ヘルパーの給料
  • 訪問介護の派遣の給料
  • 47都道府県の平均時給
  • 責任者や管理者の手当て
  • 資格の有無での給料の違い

 

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訪問介護の正社員の給料

 

訪問介護の正社員の給料(月給)はおおむね18万円から22万円です。

この金額は20代前半のサラリーマンの平均月給21.1万円と同じくらいですが、20代後半のサラリーマンの平均月給が29万円なのでその年代以上の方は平均より少ないということになってしまいます。

給料の内訳としては、

  1. 基本給160,000円
  2. 資格手当5,000円~20,000円
  3. その他手当

となってます。

※その他手当とは特定事業者加算や処遇改善加算など事業所によって国から加算をもらっている事業所なら別途、手当やボーナスなどによって上乗せされます。

ボーナス(賞与)はどのくらい?と聞かれることもありますが、ボーナスは会社や事業所の経営状況によって違うので、大きい会社で働けば多くもらえるでしょうが、立ち上げたばかりの小さい事業所などはボーナス(賞与)はでないということもありますので注意!

訪問介護の登録ヘルパー(パート)の時給

訪問介護の登録ヘルパーの時給はおおむね1,000円~2,000円となっています。

登録ヘルパーで働いた時の時給は少し変わっているため詳しく説明していきます。

身体介護と生活援助は仕事内容が違うので2通りの時給があります。

  1. 身体介護の時給はおおむね1500円~2000円
  2. 生活援助の時給はおおむね1000円~1500円

どちらの支援をおこなうかは働く事業所の指示に従うため、身体介護のほうが時給がいいから身体介護だけやりたい、ということはできません。

それから、訪問介護の登録ヘルパーとして働く場合に注意しなければいけないことが2つあります。

 

一つ目は時給というよりは1件当たりの給料ということです。

身体介護、時給1500円と仮定し、身体介護30分のお宅で支援すると給料は750円になります。

生活援助も同じで、時給1000円だと仮定し、生活援助30分のお宅で支援すると給料は500円となります。

そのため1件のお宅で1時間、身体介護30分・生活援助30分なんてこともあります。

その時の時給は身体介護30分、750円と生活援助30分、500円を合わせて1件1250円となります。

訪問介護の登録ヘルパーとして働いた時の給料は時給というよりは1件当たりの給料ということを覚えておきましょう。

 

2つ目は、移動時間は時給に含まれないということです。

実際登録ヘルパーで働いた時の例を説明します。

例)1日4件の順番にAさんBさんCさんDさんの訪問をおこなうとします。

Aさん 9:00~9:30 身体介護 750円

Bさん 11:00~12:00 身体・生活 1,250円

Cさん 14:00~15:00 生活援助 1,000円

Dさん 16:00~17:00 生活援助 1,000円

移動時間は給料に含まれないため9:00から16:00まで働いたとしても日給にすると4,000円ということになります。

支援に入る時間以外は、自宅に帰ってもいいですし、どこに行っていてもいいのですが、一日で多く稼ぎたいという方には向いていないと言えます。

以上の時給のほかにも色々な手当てがつく事業所もあります。

例えば土日祝や、朝と夕方は時給に25%上乗せされたり、移動時間は給料に反映されないものの、移動手当として一件につき100円でたり、最近では介護記録をスマホのような電子機器で記入するところもあるため電子機器使用手当50円などの手当てが付いたりします。

事業所によってはその手当次第で1時間2,500円以上になることもあるので、求人を調べる際は手当などもしっかりと確認しましょう。

訪問介護の派遣の時給

近年、介護士は派遣のほうが給料がいいと言われることもありますが、訪問介護にいたってはどうなのでしょうか。

派遣で働いた時の時給はおおむね1,000円~1,500円となってます。

派遣の場合は派遣会社から給料が出るため身体介護や生活援助で給料が変わることがありませんが、移動時間も給料に含まれるケースもあります。

理由としては介護事業所は介護の派遣会社に毎月数十万払って派遣してもらっています。その中から派遣社員の給料を払うため、1件あたりということではなく時間ごとの時給で支払っているからです。

しかし現状、訪問介護事業所では介護派遣を使わない傾向にあります。その理由として以下の点が挙げられます。

  1. 正社員が少なく、ほとんどが登録ヘルパーのため
  2. 派遣会社に頼むより、登録ヘルパーを使ったほうが人件費を抑えられるから
  3. 訪問介護は1対1で支援するため、利用者との信頼関係が大事だから

基本的には上記の通りですが、もちろん中には介護派遣を使うところもあり、その理由としては人手不足で支援が間に合わないの一択でしょう。

派遣の不評な転職サイトなどを見ていると、訪問介護のお仕事!無資格OK!なんて求人がありましたが、訪問介護は無資格では働くことはできません。最低でも、介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)を持っていないとできませんので注意してください。

訪問介護47都道府県の平均時給

時給には都道府県別に最低賃金というものがあります。各都道府県はその最低賃金によって時給が設定されています。

あなたの都道府県の平均時給を見てみましょう。

都道府県身体介護生活援助
北海道1100円1600円
青森1000円1500円
岩手1000円1500円
宮城1000円1500円
秋田1000円1500円
山形1000円1500円
福島1000円1500円
茨城1100円1600円
栃木1100円1600円
群馬1100円1600円
埼玉1200円1700円
千葉1200円1700円
東京1300円1800円
神奈川1300円1800円
新潟1100円1600円
富山1100円1600円
石川1100円1600円
福井1100円1600円
山梨1100円1600円
長野1100円1600円
岐阜1100円1600円
静岡1200円1700円
愛知1200円1700円
三重1100円1600円
滋賀1100円1600円
京都1200円1700円
大阪1300円1800円
兵庫1200円1700円
奈良1100円1600円
和歌山1100円1600円
鳥取1000円1500円
島根1000円1500円
岡山1100円1600円
広島1100円1600円
山口1100円1600円
徳島1000円1500円
香川1000円1500円
愛媛1000円1500円
高知1000円1500円
福岡1100円1600円
佐賀1000円1500円
長崎1000円1500円
熊本1000円1500円
大分1000円1500円
宮崎1000円1500円
鹿児島1000円1500円
沖縄1000円1500円

あくまでも最低賃金から見た平均です。どの地方でも事業所によって時給は様々なので訪問介護で働く際はよく確認しましょう。

責任者や管理者の手当て

訪問介護は管理者とサービス提供責任者を兼務することが多く、手当が一緒になっているケースが多いです。

サービス提供責任者や管理者の手当の金額としては、それぞれ10,000円~30,000円で計20,000~60,000円が目安となっております。

サービス提供責任者は訪問介護の全ての利用者(最大40人)の総括をしなければいけないため、相当な責任があります。
そのためほとんどの事業所は多めに手当てを出してくれます。管理者も苦情対応や事業所の運営を担うためそれなりの責任があります。
両方の仕事を兼務することもあるためその場合は両方の手当てがつくことになります。

資格の有無での給料の違い

訪問介護は無資格では働くことができません。最低限介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)の資格が必要になってきます。

そのため初任者研修を持っていることで資格手当が出るということはほとんどありません。

その上位資格に値するのが介護福祉士実務者研修です。

この実務者研修を持っていることでサービス提供責任者になることもできます。

実務者研修の資格を取るためには450時間という長い時間をかけないと取得することができないためそれなりに給料も上がります。

さらにサービス提供責任者になれば、責任者手当ももらえることから持っていてまず間違いない資格です。

介護の資格で唯一の国家資格である介護福祉士ももちろんサービス提供責任者になることができます。

介護福祉士はいわば介護のプロなので資格手当も10,000円~多いところは30,000円出るところもあります。

会社によって様々なので就職する際は資格手当の出る事業所を選ぶようにしましょう。

管理者は無資格者でもなることができますが、資格を持っていないと直接介護に入ることはできませんのであまり一般的ではありません。

また、初任者研修の資格保有者でもサービス提供責任者になることはできないことはないですが、すべての利用者の単位数が減算になるので初任者研修の資格保有者がサービス提供責任者になることはまずないでしょう。

おわりに

訪問介護の給料を正社員、登録ヘルパー、派遣、都道府県ごとにまとめてみました。

事業者は全国各地にたくさんあり、給料も会社によって様々なので「給料はいくら!」とははっきり言えませんので、就職する際はきちんと金額を確認することが大切です。

特に登録ヘルパーは働き方ひとつで正社員の給料を超えることもありますので自分に合った働き方を探してみてください。

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