2019年現在の高齢化率は約28%と国民の約3.5人に1人が高齢者となってきています。
近年では出生率の一番高い団塊の世代が2015年に65歳を迎え、医療の進歩で平均寿命がのび、今後もこの高齢者の割合は増えていき、2025年には約3人に一人が高齢者となり、社会問題となっています。
そんな中私たち介護士はどのような働き方をしていけばいいのか。
副業を考えている方がいるかと思いますが、副業をするのではなく、介護を副業にするのです。
2025年問題とは
「2025問題」とは2015年に65歳を迎えた出生率がもっとも多い団塊の世代と呼ばれる人たちが75歳になり、介護保険や医療費などが急激に増加する問題もことを言います。
あわせて介護士業界でも人手不足が懸念されています。
現在の介護職員の人数はおよそ190万人で、今後介護職員の需要は増えていき、2025年には245万人もの介護職員が必要になってきます。
ということはあと数年で55万人もの介護職員を確保しなければなりません。
介護士離れの今、その人材を確保することは可能なのでしょうか。
そしてなぜ介護士は人手不足に陥っているか。
それは、本当に必要なこと以外のことをやっているからです。
介護業界の現状
人手不足と騒がれている介護業界ですが、実はヘルパーが減っているわけではないのです。
少し古いですが上記の(介護保険制度施行以降の介護職員数の推移)表にもあるように介護職員の人数は減るどころか、増えているのです。
しかし、介護職員の増加よりも要介護者の増加のほうが多いため、割合的にいつまでたっても変わらず、常に人手不足となっているのです。
こちらの訪問介護、介護職員の採用・離職の状況によると、正社員の採用数が10796人に対して離職数が8549人となっており、4人中約3人が辞めている計算になります。
そんな中でも介護職員が増えているということは、辞めてもなお、再び介護職の仕事についている人が多いということが推測できます。
人手不足の原因
上記の表は職員が不足していると思う事業所の割合です。
施設の介護職員で約23%の施設が人手不足と回答し、訪問介護の事業所は約42%もの事業所が人手不足だと回答しています。
介護職の人手不足の原因についてはいろいろとありますが、次のような理由が考えられます。
- 要介護者の増加率が高い
- 離職率が高い
- 家族介護の減少
- 無駄な支援が多い
- 給料が全体の平均以下
要介護者の増加率が高い
介護業界の現状で少し説明した通り、介護職員の人数は増加しているものの、それ以上に高齢者の割合のほうが高いということです。
少子高齢化という言葉があるように、若い人たちが減り、高齢者が増えているためこのような状況になっています。
そうなると必然的に、人手不足となってしまいます。
離職率が高い
記事冒頭でも説明した通り、訪問介護、介護職員の採用・離職の状況によると、正社員の採用数が10796人に対して離職数が8549人となっており、4人中約3人が辞めている計算になります。
4人中3人が辞めているということは4人採用しても一人しか残らないということです。
辞めてたくなる理由として、給料が低い、人間関係が合わない、会社方針と合わないなどが挙げられ、嫌なことが多ければ多いほど、辞めたくなる気持ちが強くなります。
参考:介護職の悩みTOP3!給料の低さ、会社の方針、人間関係を徹底解明!
家族介護の減少
一昔前は子供が親の介護をするというのが当たり前でした。
それは今も変わっていませんが、介護サービスの向上により、訪問介護や介護施設の利用がしやすくなったことで、利用する人が増え、結果的に介護士が人手不足になっているということも考えられます。
無駄な支援が多い
こちらは特に訪問介護に多いですが、介護職のやりすぎの問題です。
最近では介護保険サービスの見直しなどで、介護士ができることできないことを明確化してきていますが、それでも事業所によっては過剰介護になってしまっているところも少なくありません。
過剰介護とは、利用者に必要な介護以上のことをしてしまうことです。
例えば大袈裟に言うと、一人で食事ができる利用者の食事介助や、現在は禁止になっていますが、窓の拭き掃除などです。
利用者が望んでいるんだったらやってあげればいいじゃんと思う人もいるかもしれません。
しかし、必要以上の介護をやっていると、本当に介護が必要な人に手が回らなくなってしまいます。
一つの事業所だけを見るとそんなことはないと思う方もいるかもしれませんが、国全体で見たときにやはり人手不足の一因になっていると言えます。
訪問介護の事業所のおよそ42%が人手不足と回答しており、理由として訪問介護は資格がないと働くことができないので、そもそも採用することが難しいとのことです。
給料が全体の平均以下
こちらの職業別年収ランキングを見てもらえばわかるように、介護施設の職員の平均年収は329万円で129職種中106位、訪問介護のホームヘルパーの平均年収は313万円で116位となっています。
下から数えたほうが早いですね。
日本の平均年収はおよそ432万円なので100万円以上も差があります。40年働くと仮定して、生涯収入として計算すると、平均の生涯収入が1億7280万円に対して、ホームヘルパーの生涯収入は1億2520万円とおよそ5000万円もの差があります。
5000万あれば豪華な家だって買えてしまう額です。こんな大きい金額を見てもピンとこないという人がほとんどでしょう。
しかし早いうちから考えておかないと後で後悔することになってしまうかもしれません。
介護を副業にする
介護の仕事をしながら副業をする人、副業をしようと思っている人が結構います。
しかし、メインを介護職にしていると、生活に困らなくても、お金が追い付かなくなってきます。
そこでチャレンジしてほしいのが介護を副業にして違うことで稼ぐという方法です。
急にそんなことを言われても無理だと思うかもしれません。
しかし最初から介護を副業にしなくても、何かお金を稼ぐ手段を見つけ、そちらで稼げるようになったら、徐々にシフトチェンジしていけばいいのです。
例えば物を作って販売したり、ブログを作ってアフィリエイトをするという方法があり、中でも副業初心者に私がおすすめする方法としてクラウドソーシングという方法があります。
クラウドソーシングとはインターネットを通して仕事をしてほしい方が仕事をして稼ぎたい人に対して成果に見合う報酬を支払うというサービスです。
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何事もやってみないことにははじまりません。
こちらにチャレンジしてみて、稼げるようになったら少しずつ介護を副業にシフトチェンジしていきましょう。
クラウドソーシングの経験が必ず役に立つ時が来ます。私もそうでした。
介護を副業にしてから、気持ちが大きく変わりました。
まず登録も簡単で、必要事項を入力するだけ!登録してみて、どんな仕事があるのかだけでも見てみましょう。
私が以前、始めて5分で稼いだ時の画像を載せておきます。
たったの8円ですが、始めて人に雇われずに自分で稼いだお金だったのでとてもうれしかったのを覚えています。
これを利用しつつ、徐々に介護の仕事を本業から副業へシフトチェンジしていきましょう。
クラウドソーシングの会社はいろいろありますが、私は日本最大級のクラウドソーシングの会社「クラウドワークス 」をおススメします。
まとめ
こちらの介護を副業にする方法はすべての人に当てはまるわけではありません。
しかし、介護をメインでやりたいけど、もう少し、お小遣い程度でいいから収入が欲しいという方にもおススメしています。
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