老健の給料を徹底解説!人には聞けないお金の話

介護士の給料
  • 正社員やパート、派遣で働いた時の老健の給料は?

  • 私の住んでいる地域の給料は?

  • 管理者やほかの役職はどのくらいもらえるの?

といった疑問にお答えしていきます。

給料事情は人には聞きづらく求人などで目にすることしかありません。

これから介護の仕事を始める方や転職を考え中の方に向けて、老健の給料事情をわかりやすく説明してありますので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。

老健って何?という方はこちらの記事を参考にしてください。

この記事でわかること

  • 老健の正社員の給料

  • 老健のパートの給料

  • 老健の派遣の給料

  • 47都道府県の老健の平均時給

  • 管理者やその他の役職の給料

  • 無資格、未経験の給料の違い

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老健の正社員の給料

老健の正社員の給料(月給)はおおむね200,000円~240,000円です。

この金額は20代前半のサラリーマンの平均月給21.1万円とほぼ同等となっています。

給料の内訳としては

  • 基本給170,000円
  • 夜勤手当1回8,000円(4回)
  • その他手当

※その他手当とは資格手当のほかに特定事業者加算や処遇改善加算など事業所によって国から加算をもらっている事業所なら別途、手当やボーナスなどによって上乗せされます。

老健で働く時にあると有利になる資格として初任者研修、実務者研修、介護福祉士などの主要資格のほかに、医療的処置が必要な方も多いので、喀痰吸引等研修(かくたんきゅういんとうけんしゅう)を修了しているとなおいいでしょう。

ボーナス(賞与)はどのくらい?と聞かれることもありますが、ボーナスは会社や事業所の経営状況によって違うので、大きい会社で働けば多くもらえるでしょうが、立ち上げたばかりの小さい事業所などは、ボーナス(賞与)はでないということもありますので注意が必要です。しかし老健のほとんどが、医療機関が運営していることもあり、ボーナスが多くもらえる可能性が高いので年収としては多くなります。

老健のパートの時給

老健のパートの時給はおおむね950円~です。全国のパートの平均が1016円なので少し低めになっています。

パートで働いたとしても基本的な仕事内容としてはあまり変わらず、一般的な身体介護(食事介助、入浴介助、排泄介助)が主な仕事です。

時給自体はそこまで高くはありませんが、パートのボーナスは施設によっては支給されないところもありますが、やはり医療機関の運営というところでボーナスなども出る可能性が高くなります。

施設によって様々ですが正社員同様、資格を持っていると、時給に上乗せされることもあります。老健は無資格でも働けますが、資格を持っていた方がより多くの時給が上がりやすくなります。

老健の派遣の時給

老健の派遣の時給はおおむね1,350円~1,550円となっています。

派遣社員は派遣会社から給料が支払われるため、施設の売り上げにそれほど影響しません。しかし、派遣のデメリットとしてボーナスが出ないという点があります。

しかし、パートで働いていてもボーナスがでないところもあるのでパートで働くより時給の高い派遣社員の方がおすすめともいえます。

また、老健には夜勤もありますので、派遣には夜勤専従といった働き方もあります。派遣会社や施設によって違いはあるものの、夜勤一回につき約23,000円~28,000円もの給料が支払われるため夜勤に抵抗のない人にはおすすめの稼ぎ方と言えます。

派遣社員には通常の派遣の他に、紹介予定派遣という働き方もあります。紹介予定派遣とは最初は派遣会社との契約で老健に派遣されますが、数ヶ月の経験を経て、双方が同意すれば施設との契約になり、施設に直接雇用されるといった働き方です。しかし、この紹介予定派遣は施設の時給に依存するため、通常の派遣より安くなってしまう傾向がありますので、注意が必要です。

老健47都道府県の平均時給

老健の平均時給を都道府県の最低賃金をもとに計算しました。施設によって前後しますが一つの基準にしてください。

都道府県パート派遣
北海道1000円1400円
青森950円1350円
岩手950円1350円
宮城950円1350円
秋田950円1350円
山形950円1350円
福島950円1350円
茨城1000円1400円
栃木1000円1400円
群馬1000円1400円
埼玉1050円1450円
千葉1050円1450円
東京1150円1550円
神奈川1150円1550円
新潟1000円1400円
富山1000円1400円
石川1000円1400円
福井1000円1400円
山梨1000円1400円
長野1000円1400円
岐阜1000円1400円
静岡1050円1450円
愛知1050円1450円
三重1000円1400円
滋賀1000円1400円
京都1050円1450円
大阪1150円1550円
兵庫1050円1450円
奈良1000円1400円
和歌山1000円1400円
鳥取950円1350円
島根950円1350円
岡山1000円1400円
広島1000円1400円
山口1000円1400円
徳島950円1350円
香川950円1350円
愛媛950円1350円
高知950円1350円
福岡1000円1400円
佐賀950円1350円
長崎950円1350円
熊本950円1350円
大分950円1350円
宮崎950円1350円
鹿児島950円1350円
沖縄950円1350円

医師やその他の役職の給料

老健には医師をはじめいくつか役職がありますのでそれぞれの給料について説明します。

医師(管理者)の給料

厚労省によると老健の管理者の資格要件は

“介護老人保健施設の開設者は都道府県知事の承認を受けた医師に当該介護老人保健施設を管理させなければならない”

とされています。医師の給料は計り知れませんが、年収は1,000万円~1,500万円とされています。

 

看護師の給料

老健は看護師の配置が義務付けられており、人数の要件としては利用者3人に対して介護職員1人うち、看護師2/7とされています。利用者100人に対して介護職員33人、そのうち看護師は9~10人必要ということになります。

  • 月給は約220,000円~260,000円
  • 年収はボーナス含め300万円~350万円

 

支援相談員の給料

特養や有料老人ホーム、デイサービスなどに配置される生活相談委員と似た仕事内容で、入所時の相談やレクリエーションなどの計画を主におこないます。

  • 月給は約200,000円~240,000円
  • 年収はボーナス含め280万円~330万円

 

栄養士の給料

利用者の食事の栄養バランスの管理をおこないます。人員基準として原則1人以上配置なければならないが利用者が100人未満の場合は配置しなくても平気ですがなるべく配置するように努めることとされています。

  • 月給は約180,000円~220,000円
  • 年収はボーナス含め260万円~300万円

 

介護支援専門員の給料

介護支援専門員はケアマネージャーともよばれており、利用者のモニタリングや計画書の作成をおこないます。人員基準は利用者が何人であっても必ず1人以上の配置が義務付けられており、100人を超えるごとに1人ずつ配置しなければいけません。

  • 月給は約220,000円~260,000円
  • 年収はボーナス含め300万円~350万円

老健は様々な職種が存在します。それぞれに決まった役割がありそれぞれの分野からアプローチをおこない、利用者が在宅復帰できるように努めます。

無資格、未経験での給料の違い

老健は無資格でも未経験でも働くことができますが、施設によっては資格がないと働けないといったところもあります。

それは国がキャリアパスというものを設定し、資格を持っていない人は資格を取ってもらい、資格を持っている人には加算を付けましょうという政策を取っているためです。

給料が同じならわざわざ資格を取る意味がないですよね。

介護職員のキャリアパスとして定められている資格は

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士(国家資格)
  • 認定介護福祉士

とされており、上位の資格のほうが手当は大きくなってきます。

なお、国家資格である介護福祉士になるには実務経験が3年必要です。簡単ではありませんが持っていれば資格手当は大きく上がりますので実務経験3年以上働いたらぜひチャレンジしてみてください。

おわりに

老健の給料を働き方や都道府県別にまとめてみました。

上記の金額はあくまでも平均です。地方や施設が変われば給料も変わってきますので就職や転職をする際はきちんと確認することが大切です。

老健は医療機関が運営しているので、毎月の給料が低かったとしても、ボーナスなどが多い傾向があるため年収としては他の施設より高くなることがあります。月給だけを気にするのではなく、ボーナスを含めた年収も確認するようにしましょう。

老健の仕事内容が知りたい場合はこちらを参考にしてください。

参照:老健の仕事内容とは?知らなきゃ損する介護の仕事

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