ここ数年介護職による事件がよくピックアップされています。
高齢化問題や、介護職員の人手不足によって世の中の注目が介護業界に集まってきているからです。
なぜ介護職による事件が多いのかはこちらのなぜ介護士による事件が多いのか?理由と考察にまとめてあります。
人は悩まず、快適な暮らしをしていたら、故意に事件を起こすことはほとんどありません。
しかし気持ちに余裕がなくなったり、金銭的に余裕がなくなったりすると、自分でも思いもよらない事件を引き起こしてしまうことがあります。
そうならないために今回は仕事を辞めたい時の心構えについてお話します。
逃げる介護とは
一つの介護施設でいやなことがあっても逃げずに長年働いている素晴らしいヘルパーさんもたくさんいます。
しかし、一つの施設で長く働くことが100%正しいかというと必ずしもそうとは限りません。
どの仕事もそうですが、特に介護は心身が主体です。
心身が壊れてしまえば元も子もありません。
そうなる前に逃げるのです。
逃げる介護とは、自分自身の体と心を第一に考え、無理をせず辞めるということです。
この記事においての逃げるという意味
この記事で伝えたいことは、本当にきついなら自分のために仕事を辞めるべきということです。
介護士の中には泣くほど苦しんでいたり、うつになったり、最悪の場合、命を絶とうとしてしまう人もいます。
辞めたいと思っている人で、この記事を読んだにもかかわらず、行動に移せない人はまだ我慢ができるということでしょう。
本当に我慢できないほど苦しんでいる人にはぜひこの記事を最後まで読んでもらいたいです。
なぜ逃げていいのか
逃げるという言葉を聞くとマイナスのイメージがあると思います。
しかし、逃げるが勝ちといった言葉があるように、必ずしもマイナスなイメージだけではないことをまず頭の中に入れておきましょう。
勝負事ではないですが、そもそもあなたにとって仕事での勝ちとは何ですか?我慢して無理して仕事をすることですか?違います。
人生でもそうですが、仕事においての勝ちとは、自分が楽しめていることです。
辞めたい、つらいと思っている人が楽しいと思えるはずがないのです。
そもそも辞めたいつらいと思っている人が利用者に寄り添ったいい介護なんかできるわけがありません。
楽しいと思えている時にこそ、自然と笑えるし、利用者に寄り添うことができます。
辞める時の心構え
あなたはこんなことを考えたことはありませんか。
- 仕事を辞めた後何か言われそうで怖い
- 仕事を辞めて収入がなくなると生活できない
- 仕事を辞めたら、会社に迷惑がかかる
- 仕事を辞めたら、利用者に迷惑がかかる
- 仕事を辞めたら、同僚に迷惑がかかる
全部考えすぎです。
仕事を辞めた後何か言われそうで怖い?
言いたい人には言わせておけばいいんです。
直接言ってくるならまだしも、辞めたあとは会う機会なんてないですよね。
もし会う機会があったとしても悪いことをしているわけではないので堂々としましょう。
会社の中には自分たちの価値観を押し付けてくる会社もあります。
人がいなくて大変なのにとか、根性がないとか、そんなんだとどこに行っても通用しないとか。
そんなのは、会社の都合や意見でしかありません。
自分のことだけを考えて、気にしないようにしましょう。
仕事を辞めて収入がなくなると生活できない?
一番の心配はやはり収入面になると思います。
収入がないと生活ができません。
一番無難なのは次のところを見つけてからの退職がベストだと思いますが、今すぐ辞めたいという人もいると思います。
そしたら辞めてしまっても大丈夫です。
私も貯金がなく、次の仕事も決まっていない状態で嫌になりそのまま辞めたことがあります。
2か月ほど無職でそのあと飲食店でフリーターをしていました。
次の仕事を見つけるまでのつなぎでアルバイトなどをするのもおおいに結構だと思います。
むしろほかにやりたいことがある人はそのことにチャレンジする絶好の機会です。
アルバイトをしつつ、新しい職場をゆっくり探せばいいと思います。
仕事を辞めたら会社に迷惑がかかる?
あなたに辞めたいと思わせるような会社が悪いです。
会社には職員一人一人の不安や不満を聞く義務があります。
むしろ辞めざるを得ない状況にさせられ迷惑をかけられていると言っても過言ではありませんので何も気にする必要はありません。
仕事を辞めたら、利用者に迷惑がかかる?
あなたのことが大好きな利用者さんもいることでしょう。
あなたが辞めたとして、寂しがりはしても迷惑ではありません。
仕事上はあなたと利用者の契約ではなく、会社(施設)と利用者との契約です。
仮にあなたが辞めて、現場が回らなくなったとしても、それは会社側が職員の管理ができていなかったということになりますのであなたが悪いわけではありません。
仕事を辞めたら、同僚に迷惑がかかる?
あなたの職場にいる同僚は仲のいい友達ですか?これからも付き合っていきたいですか?
そうでないなら全く気にする必要ありません。
前述しましたが、逃げる介護とは、自分自身の体と心を第一に考え、無理をせず辞めるということです。
まとめ
こういった記事を読んでも、最終的には自分で決めなくてはいけません。
しかし、本当に嫌になってからだと気持ちに余裕がなくなり、判断力が低下したりします。
なるべく早めに仕事を探し、余裕があるうちにやめてしまいましょう。
辞めたところで違うところで働けばいいだけです。なんて言ったところでその仕事探しが大変なんですけどね。
そんな時は介護の転職サイトを使って探してもらいましょう。
仕事を辞める前からでも相談に乗ってくれますので、気軽に利用してみましょう。
こちらの介護福祉士がおすすめする転職サイト10選!働き方ランキングにまとめてあります。
最終的な判断をするのは自分ですが、知人や家族、介護の転職サイトなんかを頼ってみるとよいでしょう。
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